健康チップス

何も考えなくても良い単純作業というのは、精神的ストレスの迷い道に踏み込んだ方には最適です。

そしてその作業は、やろうと思えば毎晩でもできる身近なものが良いです。そうすれば、その日のうちにストレスを解消することができるからです。

それにぴったりなのが掃除です。

神経を手足に集中して、床を拭く、トイレの便器を磨く、さらにはどこかに見落とした汚れはないだろうかなどと考えていると、頭の中でこだわり続けているストレスの原因について考えなくてすみます。

毎晩最後に入浴して、浴槽を磨くのを習慣にするのも良いでしょう。

この方法の良いところは、単純作業によって頭をカラッポにできる以外にもうひとつあります。
それは、掃除終了後には環境が美化されている点です。

つまり、きれいな気持ちの良い環境がもたらす、爽快感というオマケがついてくるところです。

立ち通しの仕事の場合、何分ごとに休憩をとるという決まりがあり、会社のルールできちんと守られているのが普通です。

では、時間通りに働けば足がむくまないのかといえば、そんなことはありません。

そこで、休憩時間内に、何とかスッキリ治して、疲れもとりたいものです。

最近は、青竹や足の裏ツボ板、足の裏専用のシップ薬から、横になって休むときの足枕など、疲れをとるためのグッズが実にたくさんあります。

そのような器具に頼るのもひとつの方法ですが、実は、もっと簡単で、短時間にできるエクササイズがあります。それは、その場での屈伸運動です。

このとき、膝やももまでしっかりおろして、全身を使ってやるのがコツです。

むくみの原因は、血流の低下なので、足の筋肉をたっぷり使うと、心臓に血液が戻りやすくなり、それだけ新しい血液を送り込んで、むくみを解消してくれるのです。

人間の姿勢というものは、歩いている時も食事をしている時も、はたまた本を読んでいる時も、いつもうつむき加減になりがちです。

オフィスでのデスクワークの時も、もちろんその例外ではありません。

うつむきがちの姿勢で、長時間作業を続ければ、首や肩、そして胸に疲労が溜まりがちです。

その首の疲れをとるストレッチをご紹介します。

それは、「バンザイ」のポーズです。
バンザイをする時のように両手を大きく振り上げ、同時に首も後方にそらせ、空を見上げるようにします。

このようにすることで、うつむき加減の時に緊張していた首や胸などの筋肉が、よく伸びて、楽になってきます。

ちょっと首が疲れたなと感じた時に行なうようにすると良いでしょう。

仕事を終えて帰宅した夜、足が疲れていて回復させたいなら、足指ジャンケンがお勧め。

まずは靴下を脱ぎ、指先を解放しましょう。そうしたら、準備運動として指を横に広げて、前後に折り曲げる運動をしましょう。

さて、ウォーミングアップがすんだら、いよいよ足指ジャンケンです。

「ジャンケン・ポン！」

足の指を色々な形にして、開いたり閉じたりする運動をしましょう。
おそらく、最初はなかなか指が思ったとおりに動かないと思いますが、毎晩やっているうちに、少しずつ思った形になるようになっていきます。

この足指ジャンケンのエクササイズは、就寝前にも手軽にできます。

太極拳(たいきょくけん)は、常にゆったりとした手と足の動き、そしてそれに合わせたゆっくりとした呼吸が特徴です。

見ていれば分かる通り、太極拳にはある種の優雅さがあり、健康法としても今ではかなり一般的となってきています。

太極拳がこのうような動きになったのは、体によけいな力を入れず、ラクに動こうとした結果です。日本のラジオ体操が、速い動きで筋肉を鍛えたり、こりをほぐしたりするやり方とは違って、リラックスするための動きだからなのです。

また、太極拳は複式呼吸なので、血圧が降下し、アルファー波が増えることも分かっているので、是非挑戦してみましょう。

入門用としては、「起落功(きらくこう)」がお勧め。
両手を肩幅に開いて、つま先を上に向け、自然にまっすぐに立ちます。両手は横にします。

それから手のひらを下向きのまま、両手を肩の高さまでゆっくり腕を上げ、手のひらを正面に向けます。この時、息は吸いながら行ないます。

次に、息を吐きながら、股関節(こかんせつ)とひざを緩めて体を沈めるようにしますが、同時に手のひらを下向きにして、腕をお腹の前まで降ろします。
この時、手と体の動きが一致するように注意しましょう。

意識は、手をもっていくお腹の下あたりに集中させます。

最後は、ゆっくりと足を伸ばして最初のポーズに戻り、繰り返します。

単純な上下運動ですが、不思議なことに、このエクササイズで穏やかな気持ちに包まれてきます。