健康チップス

太極拳(たいきょくけん)は、常にゆったりとした手と足の動き、そしてそれに合わせたゆっくりとした呼吸が特徴です。

見ていれば分かる通り、太極拳にはある種の優雅さがあり、健康法としても今ではかなり一般的となってきています。

太極拳がこのうような動きになったのは、体によけいな力を入れず、ラクに動こうとした結果です。日本のラジオ体操が、速い動きで筋肉を鍛えたり、こりをほぐしたりするやり方とは違って、リラックスするための動きだからなのです。

また、太極拳は複式呼吸なので、血圧が降下し、アルファー波が増えることも分かっているので、是非挑戦してみましょう。

入門用としては、「起落功(きらくこう)」がお勧め。
両手を肩幅に開いて、つま先を上に向け、自然にまっすぐに立ちます。両手は横にします。

それから手のひらを下向きのまま、両手を肩の高さまでゆっくり腕を上げ、手のひらを正面に向けます。この時、息は吸いながら行ないます。

次に、息を吐きながら、股関節(こかんせつ)とひざを緩めて体を沈めるようにしますが、同時に手のひらを下向きにして、腕をお腹の前まで降ろします。
この時、手と体の動きが一致するように注意しましょう。

意識は、手をもっていくお腹の下あたりに集中させます。

最後は、ゆっくりと足を伸ばして最初のポーズに戻り、繰り返します。

単純な上下運動ですが、不思議なことに、このエクササイズで穏やかな気持ちに包まれてきます。